第324回:Webコンテンツを資産にするには、公開後の見直しと管理が必要
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第324回:Webコンテンツを資産にするには、公開後の見直しと管理が必要

Kaynak Webコンサルタント中山陽平の「中小企業を強くするWebマーケティングラジオ」 ラウンドナップ・Webコンサルティング 代表 中山陽平

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

コンテンツは会社の積み上げ資産になる。定期的に作っていけば、過去の自分たちが、今の自分たちを助けてくれる。私もそうお伝えしてきました。ただ、作ったものをそのまま積み上げるだけでは、負担になる可能性も考えなければいけないと思っています。

今回は、内容が古くなるというだけでなく、読む方の受け止め方が変わることを含めて、公開後のコンテンツをどう管理するかという話です。

一度評価された内容も、同じように読まれるとは限らない

Webの文章でも動画でも、一度作って評価されたものが、そのまま役に立ち続ける。そこには、受け取る人の判断基準や価値観が、大きく変わらないという前提があったんですね。

「この会社は良い情報を出している」「面白い会社だな」と感じてもらえた内容でも、別の時期に読まれれば、違う印象になるかもしれません。長い時間をかけて変わるものもありますし、何かの出来事をきっかけに、一つの話題への見方が急に変わることもあります。

公開したときの評価が、これからもそのまま続くとは限らないと考えておきたいんです。ただ数を増やせば良い資産になる、とは言いきれません。

もちろん、どんな内容かによって違いはあります。製品の特徴を説明する文章と、経営者の考え方を強く出すコラムでは、受け止め方が変わったときの影響も違うでしょう。全部が同じように危ない、という話ではありません。

むしろ、違いがあるからこそ、自分たちが何を公開しているのかを把握しておく必要があると思います。

創業秘話や社長日記は、別の立場からも読まれる

中小企業のホームページでは、創業の経緯を書いていただくことがあります。どう苦労して、何を乗り越えてきたか。そうした話は、会社を知ってもらうために役立ちます。

ただ、昔は頑張ってこんな大変なことを乗り越えてきた、と前向きに書いたつもりでも、別の世代や立場の方からは、「その間、家族はどうしていたのだろう」「社員をそういうふうに扱ってきたのだろうか」と読まれることもあるんですね。

自分たちにとっての良い話が、読者にも同じ良い話として届くかを見直してみてください。社長日記や経営者のコラム、採用に関わる内容などは、特にその会社の価値観が見えるものです。

私自身、若い頃に経営者の本や講演に触れて、良いことが書いてあるけれど、その裏で苦労していた人もいるのでは、と感じたことがあります。ただ、その時代には、それが当たり前だったという部分もあるでしょう。

私は、発言はその時の文脈に沿って判断するべきだと思っています。今の価値観だけで、違う時代のものを簡単に責めることには注意が必要です。ただ、ネットでは必ずしも、そういう読み方をしてもらえるとは限りません。

どこに何を書いたか、自分たちで把握する

何年も前の発言なのに、今言ったことのように紹介されている。まとめをよく見たら、実はずっと昔の話だった。そういうこともありますよね。発信した時の状況まで、一緒に伝わるとは限らないんです。

だから、どこにどんなことを書いたかを、きちんと管理しておいていただきたいと思います。自社のホームページだけでなく、経営者がSNSで発信したものや、外で受けたインタビューなどもあります。

書き散らかしたままにせず、どこに原稿や発言が出ているのかを確かめておくことです。内部のチェックを何でも厳しくしよう、という意味ではありません。

例えば、電話でインタビューを受けて、記事にしていただいた。その原稿をあまり見ないまま掲載されることもあるでしょう。でも、記事はその媒体や、その時代に合わせて編集されます。自分の言いたかったことが、どう表されているかは気にしておきたいところです。

自分たちで何を出したか分からなければ、後から見直そうとしても難しくなります。コンテンツを作ることと、その後も扱えるようにしておくことを、一緒に考えてください。

公開後も手を入れる前提で、作る量を考える

まずは、自社サイトの中で、考え方や価値観が強く表れているコンテンツを見直してみてください。今の状況や、これからの流れを考えると、誤解を生みそうなところはないでしょうか。

当時はそういう意味ではなかったのに、と不本意に感じるかもしれません。私も、当時の文脈で読んでほしいと思います。ただ、読む方がそこまで踏まえてくださるとは限らないので、必要な部分へ手を入れることも考えたいんですね。

コンテンツは、公開した後も見直すことを前提にして作っていく必要があります。以前のように、積み上がるからどんどん作りましょうとだけ言うのは、少し無責任になってしまうと感じています。

敏感な話題へ、商売と関係がないのに無理に触れる必要もないでしょう。ただ、その話題を扱うことが仕事そのものである業界では、避けられない場合もあります。そこは一律に決めるのではなく、扱う内容によって考えることです。

大きくなりすぎたサイトなら、内容をコンパクトに整理するきっかけにしてもいいと思います。数が増えることだけを良いこととせず、自社がどういう情報を出す会社なのか、その方向性も見渡してみてください。

過去に作ったものを生かしていくためにも、どこに何があり、今はどう受け取られるかを知っておく。作って終わりではない、というところから、コンテンツの捉え方を少し変えていただければと思います。

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