今週の「カルチャーラボK」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画『王になった男』をご紹介します。
本物の王・光海君(クァンヘグン)と、王にそっくりな道化師ハソンを、イ・ビョンホンが一人二役で演じた、2012年公開の時代劇です。韓国では、朝鮮王朝の27人の王すべてが映画やドラマに登場しているともいわれ、観客数1000万人を超えた韓国映画の約半数が歴史を扱った作品です。今回は、観客数1200万人以上を動員した本作を入り口に、韓国人がなぜこれほど時代劇に惹かれるのかを探っていきます。
クーデターによって王位を追われた光海君は「暴君」とされ、長く否定的に語られてきました。しかし、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には、父の宣祖(ソンジョ)が都を離れる中で戦乱の収拾にあたり、即位後も、伝統的な友好国・明と、台頭する後金、のちの清とのあいだで中立外交を模索したことから、再評価すべきとの声もあります。一方、光海君を追放して王になった仁祖は親明路線を前面に掲げた結果、清の侵攻を受けます。そして三田渡(サムジョンド)で仁祖が清の皇帝にひざまずいて降伏する屈辱を味わい、朝鮮は清に服属することになります。
大国のあいだでどうバランスを取るのかという問いは、いまの韓国にも通じるテーマです。番組では、『王になった男』の見どころはもちろん、史実を再解釈し、過去を現代に重ねて考える韓国時代劇の魅力について語り合います。ぜひお聴き逃しなく!
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