映画、ドラマや文学など様々な作品から見える韓国について掘り下げる「カルチャーラボK」。第40話では、伊東順子さんの『わたしもナグネだから』というノンフィクションの本をご紹介します。サブタイトルは「韓国と世界のあいだで生きる人びと」。昨年11月に筑摩書房から単行本として出ました。伊東さんは韓国を拠点に韓日を行き来しながら執筆、翻訳などをされている方で、韓国と何らかのかかわりがある8人のナグネの話をつづっています。
タイトルのナグネというのは韓国語で「旅人」という意味ですが、「さすらい人」のようなニュアンスがあって、伊東さんの言葉では、「ナグネは目的地のある旅行者ではなく、旅を続ける人のこと」と説明されています。海を渡ったコリアンや在韓の華僑たちに会い、話を聞き、個人史と韓国史・世界史の交差を描いています。