[22/05/12]問合せフォーム営業どうなってる?1000のうち997を気にすべき、WPのシェアダウンについて、などなど
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- 少数の反応だけを見ると判断を誤る理由が分かる
- 問い合わせフォーム営業やメール配信で見えにくい損失を考えられる
- WordPressのシェア低下を使い勝手の観点から捉え直せる
今回の話題は一見ばらばらです。問い合わせフォーム営業、メール配信のリスト、WordPressのシェア低下。ですが、通して流れているのは、反応した一部だけを見ていると全体を見誤る、という視点です。
目の前で数字が取れた、数が多い、導入実績がある。そうした分かりやすい指標だけでは、本当に起きていることは見えてきません。むしろ、反応しなかった多数や、離れていった人たちに目を向ける必要がある。今回の内容はそこに通じています。
問い合わせフォーム営業の問題
最近、問い合わせフォーム営業が少し減ったのではないか、あるいは届きにくくなっているのではないか、という感触から話は始まります。検索結果やサジェストにもネガティブな言葉が増え、困っている人の声も表に出やすくなってきました。
つまり、やっている側が思っている以上に評判が悪くなっている可能性があります。しかも、比較サイトや肯定的な記事が増えているぶん、表面上はまだ成立しているように見える。ここがやっかいです。
法律で完全に止めるのは難しくても、受け取る側の不快感や印象の悪化は確実に積み上がります。だから「何件取れたか」だけで善し悪しを判断するのは危険です。
1000のうち997を見る発想
今回の中心にあるのが、千三つではなく、反応した3件より残りの997件を気にすべき時代だ、という考え方です。ダイレクトマーケティングでは、少数の反応を取れればよいという考え方・方向性が成り立つ場面もありました。
ですが今は、その裏でブランドへの悪印象や、将来の機会損失が積み上がりやすい環境です。問い合わせフォーム営業に反応しなかった997人は、ただ無反応だったのではなく、「嫌だな」「この会社とは関わりたくない」と感じているかもしれません。
その見えない損失を無視して、3件だけ見てしまうと判断を誤ります。少数の成果が出ていたとしても、全体としては削っている信用の方が大きいかもしれないからです。
メール配信も同じ罠がある
この考え方・方向性はメール配信にもつながります。登録数が多い、何万件ある、といった数字は見栄えがよいですが、実際には古いリストや届いていないアドレスが大量に混ざっていることがあります。クリーンアップすると十分の一以下になるケースも珍しくない、という実感も語られています。
さらに問題なのは、配信停止が面倒だと受信者が迷惑メールボタンを押してしまうことです。そうなると、自社ドメインの評価が落ちていき、本来届いてほしい問い合わせ返信や通常のやり取りまで悪影響が出かねません。
ここでも、見ているべきなのは件数の大きさではありません。ちゃんと届く相手に、ちゃんと読まれているかです。数を誇る発想そのものが、もう古くなっているという指摘はかなり重いと思います。
WordPressのシェア低下をどう見るか
後半のWordPressの話も、同じ構造で読めます。長くシェアが伸びてきたWordPressですが、最近は減少傾向が見え始め、そのことに危機感を持つ声も出ています。
ただ、その背景を考えると、今まで伸び続けていたこと自体がむしろ特殊だったとも言えます。そして実際の現場感としては、WordPressはそこまで使いやすくなっていない。ブロックエディターなど新しい仕組みが入っても、結局昔の編集画面の方がよいと言われることが多い、という率直な感覚があります。
一方で、Wixのようなツールは、あまりウェブに詳しくない人でもかなり自然に触れます。つまり、開発者や制作側から見た強さと、一般ユーザーから見た使いやすさは別です。WordPressのシェア低下は、そのずれが表面化してきた結果としても読めます。
道具選びも多数側の感覚で考える
制作側にとっては、WordPressはやれることが多く、なんとかしやすい道具です。ですが、実際に日々触る人にとってどうかを考えると、それだけでは選べません。だからこそ、小規模なサイトや最初の一歩ならWix、本格的な活用ならWordPressといった分け方が現実的になってきます。
ここでも大事なのは、一部の詳しい人の都合ではなく、多くの利用者がどう感じるかです。作る側だけの論理で道具を選ぶと、結局運用が続かなくなります。
まとめ:見えない多数をどう扱うか
問い合わせフォーム営業でも、メール配信でも、WordPressの道具選びでも、共通しているのは「目に見える一部の反応だけで判断しない」ということです。成果が出た少数の裏で、離れていく人、不快に感じる人、使いづらさで脱落する人がいないかを見なければなりません。
1000のうち3に反応があった、ではなく、残りの997はどう感じたのか。その視点を持つだけで、営業のやり方も、メール運用も、ツール選びもかなり変わってきます。今回の話題は違って見えて、実は全部そこにつながっています。
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